今日も空は一面灰色に覆われ、圧し掛るような重厚さに支配されていた。
梅雨がまだあけないことは明らかで、薄暗い雲の中飛ぶことを想像したら少し気が滅入った。ミッドには梅雨はないし、飛ぶとなったら曇りも雨も一切関係なかったけれど。
そんなことを考えながら、なのははじっと空を見ていた。
親友は仕事で休み、10年来の友人二人は委員会でいない。もう一人の親友は、午後からの登校。なのはは久しぶりに昼休みを一人で過ごしていた。
お弁当を食べて、初等部からの友達と少し話をして空を見上げて。それだけしたら特にすることもなくなってしまったから、日ごろの疲れもあり机に突っ伏した。
軽く瞳を閉じると空が曇っているため眠りを妨げる光も入って来ず、このまままどろんでしまいそうになる。
うっすらと目を開けて時刻を確認すると昼休みの残り時間はあと30分。休養を取るには十分すぎる時間だった。
もう一度瞼を閉じようと時計から視線を外すと、視界の隅によく見知った少女の姿が入る。
さらりとした栗色の髪が彼女の歩みに合わせて、揺れる。
がたり、思わず席を立つと呼びかけようと唇を開きかけ、しかし廊下をまっすぐに進む姿から、こちらの教室に顔を見せに来たのではないことがわかった。席から立ち上がったままなんとなく手持ち無沙汰で、廊下に出て声をかけることに決めた。
早足でなのはより少し小柄な彼女の背中を追うが、そんななのはには気づかずに歩調を緩めることもなく角を曲がっていく。それを見て、なのははなんとなく彼女の行き先に予想がついた。その場所のことを考えると、今まで意識していなかったのに急に自分もそこに行きたいような気がしてくるから不思議だ。
そんなことを思い少し唇を上げて笑うと、彼女に続いてなのはもドアを開けた。
室内には運よく彼女と自分以外誰も入っていないようで個室の扉があと少しで閉まってしまう、という瞬間に手を掛けると少しの隙間から体を滑り込ませた。
「な、なのはちゃん! どないしたん? こんな……」
こんなところに入ってくるなんて、誰でもそう言うに決まっている。はやてはいきなり個室に侵入してきたなのはに目をまるくすると、頬を染めた。
その個室は恐らく人間の生活の中で最もプライバシーを尊重されるべき空間だったから。
「おはよう、はやてちゃん。今登校かな?」
「そ、そうやけど……。なのはちゃんもしたいんやったら隣、空いてると思うよ?」
頬を染めて視線で隣の個室を指すはやてになのはが笑いかけると、一歩距離を詰めた。
「な、なん――」
通常その個室には一人で入るため、なのはが一歩距離を詰めれば自然に二人は密着したような状態になり、いきなりの事態に動揺したはやてはぺたりと便座に腰掛けてしまう。
「はやてちゃん、気にしないでいいから。したかったらして、いいんだよ」
なのはを見上げるはやては頬を真っ赤に染めた。
「そんなん、できるわけないやろ――。お願いやから出てって? な?」
「だめだよ」
満面の笑みでの否定に、はやての顔が引きつり眉が下がる。
「なのはちゃん、どないしたん? なんや話があるんやったら後で聞くから、せやから今のところは出て行ってほしいんよ――」
そう言うとはやてはスカートの上で手を握り、何かに耐えるように膝と膝を合わせた。そんな仕種を見つけたなのはの瞳が優しく細められると、腰を折りゆっくりと顔を落とす。
「な、なの――んぅ……」
はやての抗議はなのはの唇に遮られ、言葉にならなくなってしまった。言葉を発しようと唇を開きかけていたから、触れ合った瞬間になのはの舌が入り込む。奥に引っ込んだはやての舌を探ると、絡め取り優しく解していった。
何度か擦り合わせるとすっかりはやての舌は柔らかくなり、甘えるようになのはの舌を吸う。ぞくり、なのはの背を這い上がる感覚に眉を寄せるとそっと唇を離し、とろりとしたはやての瞳を見つめる。
「っんぁ……なのはちゃ、こんなとこで……あかんよ――」
熱にうかされた子供のようにとろりとした目でなのはを見つめ、それでも抗議をするが、してはいけないのは場所のためで行為自体を嫌がってはいなかった。
はやての声は吐息交じりで、唇を離したなのはのスカートを握り何かに耐えるような仕種。手を頬に這わせて滑らかな感触を楽しむと、指を顎に絡めさらに上を向かせた。空いた指先ではやての喉をさすると、うっとりと瞳が閉じられる。
「っは……なのはちゃん、あ、ん――」
ゆっくりと喉を這い上がる指先に細かく体を震わせるはやてに名前を呼ばれたから、もう一度軽く口付けた。舌先同士を軽く合わせて、そのまま唇を離すとはやての唇がうっすらと開いて赤い舌が覗いていたからまた絡めて、吸い上げる。
「んっん――んぅ」
舌を吸われるとはやてが言葉にならない声を上げた。温かく柔らかななのはの咥内ははやての舌全体を包み、唇で扱く。最後に少しだけ先を噛んではやての舌を解放すると、はやては力が抜けたようになのはに持たれかかった。ちょうどなのはの腹の辺りにあるはやての頭を軽く抱き、指先で髪を梳くと張りのある直毛に指を絡め感触を楽しむ。はやてはされるがまま、個室に浅い吐息を響かせた。
そんなはやてを見下ろしながら、なのははもう一度腰を折るとはやての耳に唇をぴたりと寄せた。
さらりとした髪の間から覗く小さな形の良い、耳。軽く口付けて凹凸に合わせて舌を這わせるとその度に、はやての体がびくりと跳ねた。
「んっ……あ、や、や……やめ…て? なのはちゃ――ひゃっ!」
はやての髪を撫でていたなのはの左手が、肩を、胸を滑り降り力が抜け少し開いた太腿の間から、はやての最も大事な部分を包む布地を押した。触れやすいように屈んで、一往復すると割れ目の上の少しだけ膨らんだ部分に指を押し付ける。
押して、離して、それを繰り返しているとなのはの指が押し付けられるごとにはやての体が強張り小さな芽が硬くなった。
「ん、ふっ……ぅあ……ぁなのはちゃぁ――」
可愛らしい大きさの芽への刺激を続けながら小さな声で喘ぐはやての様子を窺うと、顔を真っ赤にしてなのはの指から逃れるように腰を引く。けれどいくら腰を引いたところで便座の行き止まりはすぐそこで、結局はなのはの指先に翻弄されてしまう。
「はやてちゃん」
呼びかけると羞恥と快感に震える睫。はやては潤んだ瞳を上げてなのはを見つめる。まだ動き続けるなのはの指が与える快感に、浅く息を吐く唇が濡れていた。
「はやてちゃんのここ、もう湿ってきてるよ? それになんだかおっきくなって、硬いね? どうしちゃったのかな……」
「っんなん――言わんで、も、あかん……じんじんして漏れてしまう――」
はやては襲い来る尿意と快感に耐えるように唇を噛んで、今にも泣き出しそうな表情でなのはを見つめた。
「そっか。でも、ここお手洗いだから大丈夫だよ――」
にこり笑ってそう言うとなのはははやての肉芽に爪の先を当て、白い布地の上から引っ掻くように擦る。
「んぁっ、はぁ……あ、あっ――」
そんなことを直にされれば痛みを伴うが白い布地の上からなら少し強い程度の刺激となってはやての快感を煽った。
爪でこりこりとはやての突起のラインをなぞり、先端につき立てる。はやてはもう無理だと言わんばかりに首を横に振り、体全体でなのはにしがみ付いた。
「や……お願いやから……っ、やめて…なのはちゃ……」
頬に当たる制服のブレザーがひんやりとして、ざらりとした繊維が頬を撫でるとなのはの背に腕を回し懇願するように額を押し当てた。
そんなはやての様子に目を細め、なのはの指先はゆっくりと突起を揉みほぐすような動きに変わる。まるではやてを諭すような動きに、緩い快感が湧き上がりはやては熱い溜息を漏らした。
「ね、はやてちゃん。ちょっとだけだから、一回だけしたらわたしすぐに出て行くよ?」
はやての胸の中に言葉の意味が閃き、迷うようになのはの胸の中二、三度瞬きをした。なのはは、一度達すればはやてを解放して出て行ってくれるという。すでに昂ぶっている体なら、それほど時間はかからない。けれど、なのはは本当に一度で出て行ってくれるだろうか。伺うように見上げると優しげな微笑みが返ってきた。なのはが約束を違える以前に、はやてがなのはの要求を受け入れなければ約束は成立しない。はやての取るべき選択は一つしか用意されていなかった。
うっすらと染まった頬で吐息混じりに、ほんま?と尋ねたら迷いのない頷きが返る。瞳を逸らしてわかった、と呟くと張り詰めていた空気が一瞬緩やかになった。
「はやてちゃん、このままじゃしにくいから下着、降ろしてくれるかな?」
なのはのお願いに唇を噛み、少し腰を浮かすと白いショーツを手に掛ける。膝の手前まで引き降ろすと、また、足を開いてほしいとお願いされた。
まるで自分からなのはの愛撫を要求するような動作にきつく瞳を閉じるが、そうしなければ望むところまで達することはできない。足に絡んだショーツの限界までゆっくりと両足を開いた。
「や……っ、みんといて、なのはちゃん……」
なのはの遠慮のない視線が突き刺さり、目を開けなくてもどこを見ているか何てすぐにわかった。ほんの少ししか開くことができない足の間から淡い茂みが覗き、その茂みのせいで奥までは見ることができなかった。けれど、はやてにすればなのはの前でショーツを降ろし迎え入れるように足を開くこと、そのことが激しい羞恥をかき立てる。
「見えないよ? だから、大丈夫」
はやての胸の内を察したようにそう言って再び指を伸ばしはやての茂みをかき分けると、その奥の泉に指先を浸した。
「ん……あっ――」
はやてのそこは先ほどからのなのはの愛撫ですでに潤っており、指に蜜を絡めはやての敏感な蕾の先端をそっと撫でた。指に塗った蜜を分け合うような、触れるか触れないかの距離での刺激にはやての肌が粟立つ。
じんじんと絶えず尿道口を襲う痺れ。なのはの指が蕾を撫でると快感が広がり余計に小さな口を閉じなければならず、時折鈍い痛みが下腹部を苛んだ。それでも、なのはの指が与えてくれる刺激は快感となって、はやての呼吸を乱す。少しずつ、排泄官が薄れ甘い感覚に満たされた。
「あ……っんん」
「はやてちゃん、気持ちいい?」
なのはの問いかけに息を乱しながら何度も頷くと蕾を撫でる指が二本に増え、尖りを余すところなく撫でていく。全体を押し潰すように揉まれ、もどかしさは一切なかった。なのはの人差し指は少しだけ覗かせた蕾の中身を擦るようにくすぐりながら、中指で根本から押し潰す。湧き上がる快感の濃密さに耐えられず、なのはの制服の袖を掴んだ。
「はっ……あぁ、あかん…なのはちゃん、もう、も……」
「もう、いっちゃいそう?」
問われ、何度も首を縦に振る。指の動きが速まりはやてを追い立てるようにきつく擦ると、あと少し、そう思ったところでなのはの指が離れてしまった。不思議に思い、なのはの胸の中で熱い吐息を漏らした瞬間、体全体が白い光に包まれたような鋭い快感が全身を駆けた。
「あ――っなのは、ちゃ……っ!」
背が反り腰を震わせるはやてのほんのりと濡れた唇に触れるだけの口付けを一つ。奥まで入り込んだ指を快感を耐えるように締め付ける。
はやての中に埋められたなのはの指が手前に折られ、敏感な部分を擦りながら上下に動かされる。奥の柔らかな壁を押され、はやての全身が痙攣したかのように震えた。
「座ってるからかな? はやてちゃんの中、今日はすごく浅いよ?」
はやての中を確認するかのように指先で押していくと、一番奥にあるこりっとした入り口を指先でくすぐる。ぞくぞくと言葉にならない、けれど不快なものではない不思議な感覚が下腹部に広がりなのはの指を締め付けた。
「ほら、今日は簡単に一番奥に届くね」
硬く閉じられた入り口を何度かノックして、その度に跳ねるはやてに目を細め手前に折った指で手の平と挟み込むように少し窪んだ部分を擦っていく。押しつけた手の平ではやての突起を潰すと、がくがくと全身を震わせてか細い悲鳴が上がった。それに気をよくして、手全体を押しつけたまま揺らすように刺激するとはやてのつま先がタイルから浮き、全身でなのはにしがみついた。
「あ、んんぅ……なのはちゃん、もういっちゃ…あ、あ……や、あぁぁあぁ――」
ここが学校のトイレであることも忘れて甘い波に呑まれ、はやては絶頂を迎えた。空間として完全に区切られているわけではない個室から響いた悲鳴は、室内に木霊した。
体全体に広がる気怠さと痺れに身を任せ、荒い息を吐きながらなのはに体を寄せる。体内に埋められたなのはの細く長い指先は、はやての締め付けをものともせずにちょうど指先がぴたりとはまるほどの窪みを強く押した。
いったばかりで為す術なく、はやてはなのはの指先から鋭い快感とそれに伴い自分がどうしてこの場所にいるのかを再確認させられる。内部から膀胱を刺激され、今まで忘れかけていた尿意を催した。
途端になのはの指先が埋まっている少し上の小さな入り口が痺れ、じんじんと鈍い痛みを呼び起こす。必死に耐えようと体に力を込めるが、内側のざらりとした壁を撫でられ快感と鈍い痛みがすり替わり感覚がない。そう言えば、もうどのくらい我慢していただろう、すでに金色の液体は出口寸前まで流れはやてが少しでも気を緩めれば流れを塞き止めることは不可能だ。
「な……のはちゃ、や、それしたら……あかん、お願いや……」
消え入りそうな涙声での懇願は慈悲深くも残酷な微笑みによって打ち消される。なのはは今にも透明な雫が零れそうなはやての瞼に唇を落とし、微笑みながらざらついた窪みを押しつけるように擦った。
「もう我慢できないんだよね? いいよ、ほら、わたしはやてちゃんのしてるとこ見てみたいな」
「あ……あぁ、や……いややなのはちゃ……許しっあ、あぁあぁ――」
下腹部で全てを呑み込むような波が起こり、はやての五感は濃い桃色の快楽に支配される。その衝撃から必死に力を込めていた尿道口が可愛らしい口を開けると、勢いよく金色の液体が吐き出された。
達したときのような喘ぎと共に、陶器の壁に打ち付けられた水音が響き狭い室内に酸味を含んだ匂いが広がる。自分の排泄物の匂いに包まれ、それをなのはにも嗅がれているかと思うと羞恥と情けなさで目の際から幾筋も雫が伝った。
「や……いやや、っく、見ないで……ふぅっ、あぁ……」
好きな人に、普通の人間なら一生見せないであろう痴態を晒してしまい、涙混じりの声を漏らしても長い時間我慢していた尿意から解き放たれ、ある種の開放感から深い溜息が漏れた。軽い倦怠感の中で力の抜けた体をなのはにもたれさせ荒い息を吐く。
「温かいね。もう全部出ちゃった?」
なのはの高ぶりを含んだ声にはっとして顔を上げると、はやてに知らせるように中の指が動いた。なのはの指はまだはやてから抜かれていない。中に埋められたまま下腹部に溜まった液体を吐き出せば、その最も近いところにあるなのはの手にかけてしまうことになる。切羽詰まった快感と尿意で、はやてはそのことを失念していた。
「なのはちゃ……ごめんな、汚してしもたごめんな、ごめん……っうく……」
なのはの手がどうなっているのか、見なくてもわかった。その惨状を思い浮かべるとはやての頬は羞恥に染まる。
「大丈夫だよ。わたしがこうしたかったんだし、はやてちゃん泣かないで……」
温かく柔らかな手に頬を撫でられ、心が軋む。決してはやてが悪いわけではないのに、なのはに掛けてしまったことを思うと罪悪感が胸を締め付けた。優しげななのはの声が耳元で響き、嗚咽に体を震わせると不意にまたなのはの指先が窪みを押しつけ、羞恥から塞き止められていた残りの液体が零れなのはの手を伝った。
はやての体内から最後の雫が吐き出されたことを確認しなのはが指を抜くと、はやては両手で顔を覆い膝に額を押し付けた。
「っごめ……ん、ごめんな、なのはちゃ……んっぅあ……」
熱の冷めかけた個室にはやての嗚咽が響くとさすがのなのはも気まずそうに頬を掻く。
「わたしこそ、ごめんね? はやてちゃんの可愛いとこ見たくって……強引だったよね。泣かないで? もう、しないから。もちろん嫌いとかそんなことも思わないし、だから――」
はやての出した液体に塗れた手を備え付けのペーパーで拭い、つむじにキスを一つ。昼休みの終わりを告げる予鈴が穏やかに鳴り響くが、まだはやては泣き止む気配がない。そっと焦げ茶色の髪を指で梳きながら頬を当てた。震える小さな肩と背中に手を滑らせ、撫でる。はやての震えが治まったのは午後の授業が始まってから十数分たった頃だった。
手首に巻いた時計が時を刻むが今更授業に出ても仕方ない。日頃の行いもあるし、そう咎められはしないだろうと楽天的に考えはやての顔を覆う手に指を絡めた。
「はやてちゃん、ごめんね。わたし気が済むまで謝るから、泣き止んでくれるかな?」
そう問いかけると数秒の沈黙。
今まで誰もトイレに入ってこなかったことが奇跡であって、いつ誰が入ってくるかわからない。個室に女二人で入っていたのを知られたら、どうやって言い訳をしたらいいのだろう。
涙の乾ききらない瞳を制服の袖で拭うと、伏し目がちになのはを見上げた。
はやての涙で赤く腫れた瞳に一番初めに映ったのはなのはの安堵した表情。もう一度、許してくれるかと聞かれ、わずかに首を縦に振った。
「――よかった」
そう言ってなのはが微笑むと、柔らかな唇が目尻に残った涙を口に含む。そっと当てられたなのはの唇は、ほんのりとした塩味だった。
えーっとw
梅雨とかねーよとか言わないでく(ry
これも早くあげなきゃなぁと思いつつ、若干放置されていまして今回ちゃんとかは微妙ですが完成させました。
最近書いた部分は…すぐわかると思いますが、なんかもう色々ご勘弁をw
来週?あたりはフェイなのかと。
もう書けているので、無事に北海道から帰って来れたら……w